2月1日 「恵庭市農商工等連携研修見学会」(恵庭市農商工等連携推進ネットワーク第2回交流会)を開催しました
恵庭市農商工等連携推進ネットワークの平成27年度第2回交流会を兼ねた、恵庭市農商工等連携研修見学会が2月1日(木)に開催され、当ネットワーク会員が11名、その他の企業・団体から4名、計15名が参加しました。
今回は、道央産業振興財団が主催し、当ネットワークが協力・参加する形で、小麦を中心とした農商工連携の取り組みを行う江別市の研究施設や企業を訪問しました。
午前は、「北海道立総合研究機構 食品加工研究センター」を訪問し、新品種のジャガイモ「スノーマーチ」を活用した高品質チルドポテトの開発などを例に、研究開発や技術支援などの取り組みについてお話しをお聞きしました。
また、施設見学も行い、「成分」や「味覚」、「食感」、「匂い」、「体積」などを調べる分析機器等を実際に見ながら、その活用イメージについての説明を受けました。
同センターでは、技術支援や共同開発、機器の使用、分析等について、生産者や企業からの相談を随時受け付けています。
午後からは、まず始めに、「株式会社菊水」本社工場を訪問し、代表取締役社長・杉野邦彦氏より、同社の取組みや小麦「ハルユタカ」を中心とした江別市の取組みについてお話しをお聞きしました。
同社は、商品ピラミッド戦略から、地域連携による旗印(プレミアム)商品として江別産「ハルユタカ」を使った「江別小麦めん」を開発し、小麦による農商工連携の中心的役割を担ってきました。2002年には農商工連携組織「江別経済ネットワーク」が発足し、その中から「江別小麦めんプロジェクト」が立ちあがりました。同プロジェクトでは地域ブランドづくりに取組み、全国ラーメンカップ優勝や市民への発表会、ボジョレーヌードルや小麦サミットなどを行い、地域ブランドを確立してきました。
地域に「江別小麦めん」が浸透したことにより、子ども達への畑~製粉~製麺~食卓までの食育が実践され、次世代に繋がる取り組みとなっています。
講義後には、麺工場を見学し、製造工程や熟成、生産量などについて説明を受け、参加者からは多くの質問が出ていました。
最後に「江別製粉株式会社」を訪問し、仕込み最低量1トンから製粉できる小型製粉プラント「F-ship」や大型の製粉プラントを見学しました。
見学後には、常務取締役・山本嘉彦氏より、小麦の製粉や、「F-ship」を活用したオリジナル小麦粉の生産、製パン・製菓・製麺用の機器を完備し試作やセミナーを行える「未来まき研究所」、農商工連携による江別の取り組みなどについてお話しをお聞きしました。
恵庭市農商工等連携推進ネットワークでは、年1回程度視察研修会を行っています。
会員を随時募集していますので、ご興味のある方は事務局までご連絡ください。
2016年2月 5日 | 会議・交流会など